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ENVIROMEとはENVIROMEとは

Enviromeとは

このサイトを初めて訪れる方はEnviromeという言葉についてあまり聴きなじみが無い言葉かもしれません。
Enviromeとは環境因子の総体であり、Genome (遺伝子) に働きかけて、今の生体の状態即ちPhenome (表現形質)を作り上げるものと定義されています。
Enviromeには、以下にあげるものが含まれています。(人間の場合)

  • 文化的要因(食生活、ライフサイクル、音楽、伝統知識(医療等)、宗教、等々)
  • 物質的要因(薬、食、ミネラル、大気構成物質、水、ウィルス、等々)
  • 空間的・力学的要因(光:宇宙光線や紫外線、微量放射線、重力、大気圧、湿気、天候、等々)

    背景

    Enviromeを考察するに当たり、まったく同じ遺伝子を持つ双子の例をまず取り上げます。
    双子は例え同じ遺伝子を持って居ても育った環境により個性や見た目が変わってきます。

    どの生物でもこれは言えますが、特に人間の様な進化を重ねてきた生物は育った環境(家庭環境、教育、食べたもの、すってきた空気、運動の有無等々)の影響がとても大きく、例え遺伝子という身体の設計図が同じであっても違う形質を取っていきます。
    即ち、Envirome (環境(因)子)とは、私達人間の様な生き物にとって、
    設計図であるGenome (遺伝(因)子)に働きかけ、Phenome (発現系(つまり現在の生体状態))を作り出すものして先ほどの定義を言い換えることも出来ます。

    Enviromeの構成要素

    Envirome (環境(因)子)を物理的要因に大別すると、Time (時間) 、Space (空間)、 Force (力)、及びそれらのRelationships (関連性(相関))、Information (情報) 等(一部共通要素も含まれまた他にも見つかって無い因子があるかもしれません)に属するステータスによって、物質である生体に働きかけを行っていることが 分かってきます。
    例えば、生まれたばかりの赤ちゃんは生きていくのに適切な栄養さえ提供されれば、Genome (遺伝(因)子)により決定されるものが殆どですが、いったん生まれ出でて成長しはじめた生体はEnvirome (環境(因)子)により大幅に刻々と変化を遂げていきます。

    物質システムとしての生物

    このように生物という物理的作用を受ける物質によりシステム的構造をかたち作っている、私達人間において、
    Genomeは先天的にEnviromeは後天的に形作るものです。

    つまり、
    Genome (遺伝子) + Envirome (環境(因)子) = Phenome (発現系)

    という基本式を作ることが可能です。
    (実際はVirusや紫外線の様にEnviromeが直接遺伝子を変化させてしまう例もあり、もう少しこの式は複雑です。)

    進化と物質としての生物 (物質の複雑系システム進化)

    近年、生物の進化はDNAシーケンシング技術、解析技術などの発達により、ミトコンドリアDNAの配列の違いに代表される分子の違いを解析すること により序々に解明されてきました。私達人間の身体のなかでエネルギー産生を担っているミトコンドリアDNAにもその進化の系譜は刻まれていますが、ヒトの 生物学上の分類でもこの弛みない進化の流れを読み取ることが出来ます。つまり、生物というシステム化された物質は時間と共に成長し、未来へ向かい進化しつ づけているという事を見てとる事が出来ます。

    Enviromeはひとつの「物理的性質を持つ物質という観点」から生物を見ることで、複雑系システムを構築している私達の身体をより深く理解する為の学問であると考えています。
    人ははるか太古に誕生した微生物から小さな進化を積み重ね、現在のわれわれ人間( Homo. sapiens)として形成されるまでにダイナ

    ミックな進化を遂げてきました。

    更に今、ヒトは物質の枠組みを超えて進化をし続けています。言葉、文字や音楽などの情報は人間の生命活動に影響を与える大きな力さえ持っています。